2023-05-07

養魚池

雨の連休最終日。気付けば連休も終わる。今日は一日ひどく寒い。朝起きて珈琲を淹れた。中学校の近くにある豆屋で購入した浅煎りの豆で上品な香りがする。珈琲を啜りながら、車庫でロードバイクを洗浄して、注油して、億劫だけどやり始めると楽しくなる。
先月初めに半島の先端にある養魚池(この地域は養鰻が盛んだけれど、ここは確か鮎の養魚池)の跡が解体され始めた。役目を終えた産業遺構には当時の暮らしの痕跡が染み付いているはずで、これを残すべきだと感じていただけに、とてもショックだった。この場所にあった情報量の豊かさはそう簡単に取り戻せない。変わっていく今に感性を向けつつも、変わらないことの大切さには常に慎重でいるべきではないか。今後は産官学の研究施設が整備されるらしく、その活動自体には期待したいところだか、ここに似付かないツルッとした建物ができてしまっては場所の価値は薄れてしまう。更に言えば、部外者の立ち入りを防ぐためのフェンスが施設を囲うことになれば、町と湖との距離は遠退いてしまう。町の人たちが湖を感じられる場所が減ってしまう。風景のメンテナンスをするように場所を築いていけると良いんだろうなと思います。この写真は大切に保管します。

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