バルセロナ最後の夜。年明けからスペインに来ている。海外は3年ぶり。最後の晩餐は7 PORTESというレストランにてガヴァで乾杯。シーフードの大皿には海老と生牡蠣とロブスター、そして生アサリまで。レモンをキュッと絞って食べてみる。ブワっと口の中に海が広がる。締めはやっぱりパエリア。何回食べても美味しい。この旅で食べたパエリアを振り返ると、レイアール広場でのランチが特に良かったなと思う。ストリートミュージシャンが奏でるアコーディオンをBGMに、パラソルストーブで温まりながらイカ墨パエリアを食べた。エストレージャダムというビールを飲みながら。バルやレストランが周囲を囲う広場では、小雨が降る中でも古銭や切手のアーンティークマーケットが行われていた。とても良い雰囲気だった。バルセロナの街はパブリックスペースを使いこなす工夫が満載だった。あちこちにオープンカフェやバルがあって、テーブルとイスがストリートに溢れている。所構わず置かれたベンチが、街で過ごす時間を何気なく与えてくれている。
また、掃除やゴミ拾いをしている蛍光グリーンの服を着た清掃員をよく見かける。街を綺麗にしようと作業する姿がとても格好良い。その他にも、至る所に設置された円筒形のゴミ箱や道沿いに置かれたセンサー付きの大きなゴミ収集箱、道を走る清掃車など、街を綺麗にするための仕組みづくりがとても充実しているように思えた。
夕食を終えた後はバルセロネーターの海沿いまで歩いてみる。海を撫でた風が気持ち良い。気温も10℃前後と比較的温かい。写真は出発する時に撮った最寄り駅のホーム。電車に揺られてバルセロナへと向かう朝がとても昔に感じる。海辺の町の空気感は穏やかで心地良い。明日の夕方には飛行機で日本に戻る。美味いもの食いすぎて逆にカップ麺が食べたい気分。情熱の国に魅了された良い年の始まりとなりました。
2023-01-08
海辺の町へ
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