2022-08-07

スイカ小屋

コロナの感染者数が増加傾向にあることを受けてタグラグビーの名古屋遠征は中止。致し方ない。午前のみの通常練習に変更。午後は久しぶりに町内をサイクリング。以前から気になっていた県道沿いに建つスイカを売っている小屋を覗く。人影は無い。反対側の歩道からカメラを構えて撮影していると、それフィルムカメラだろ~と知らないおっちゃんに話しかけられる。俺の撮った写真も見てみるか~?と。どうやらスイカ小屋の持ち主のようだ。言われるがまま着いて行ってみると、小屋の中には写真以外にも絵、ギター、プラモデル、アマチュア無線、ハチトラのテープなどなど、夢が詰まりまくっている。スイカ食っていくか~?と言われ、その場で切ってもらったスイカをご馳走になる。中村さんという方らしい。まずは写真の話から。若い頃に蒸気機関車を撮るために北海道まで何度も通っていたみたい。デジタルは奥行きが無いからな~と言う中村さん。そうなんですよ!でも解像度ではデジタルに勝てないですよね~と聞くと、全ての写真に高い解像度が要るとは限らんだろ?と言う。続けて、写真は絵と一緒で何かに訴えかけるように撮るんだぞ!と言う中村さん。飾られた写真はそんな感じが伝わってくる。市内の美術館で個展をやった際の新聞を見せてもらう。この人は一体何者なんだ。話を聞くと小屋も自らで建てたようだ。あり合わせの材料で作っていることや、錆びれたトタンが風景に馴染むからと好んで使っていること、屋根だけは雨漏りしないように新しいトタンにしていることなど、とても共感する選択の積み重ねでできた小屋。驚いたのは、道路とレベルを合わせるために畑から持ち上げられた掘立小屋だったこと。柱は古い木製の電柱を切って利用しているとか。すごい。スイカのビーチボールをアイコンにしているのもカワイイ。若い頃に何か集中したことは自分の財産になるぞ!と激励の言葉をいただく。中村さんが言うからにはその通りなんだろうと思う。なんでここでスイカ売ってるんですか?と聞くと、ここに直売所があるだけで通りが明るくなるからな~と言う。まちづくり的な視点をも持ち合わせている。本当にすごい。町内の桜の木の植樹活動にも携わっているみたい。お金に頼らない方がのびのび生きれるぞ!と言う。自分もそうなりたい。自らの畑を耕し続けることの大切さを教わったような気がしました。帰り際、そのリュックにスイカ入れてくか~?と言う中村さん。本当に大らかで懐の深い方だ。素敵な方に会うことができました。また立ち寄らせていただきます!

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