今朝は分団庁舎に行って地域の防災訓練のためのサイレン吹鳴の役を務めた後、ウインドサーフィンまで少し時間があったので歩いて湖に向かう。江堀(水路)では、採貝漁が行われている。太いステンレス製の「クマザラ(篭のついた熊手状の道具)」を湖の底に突き立ててアサリを採る姿は、この町の漁業のかたちとして馴染み深い光景だけれど、よくよく見てみるとクマザラの長さや形にバラツキがあることが分かる。どうやら、短い柄のクマザラを使い、湖に入ってアサリを採る「陸掻き」といわれる方法と、船上から底を掻く「長柄」といわれる方法(5m以上の柄がついたクマザラを使う)があるみたい。その中でも漁師の方々それぞれに好みがあるようで、全てオーダーで作っているとか。湖底に突き立てるためのゴツい歯をもつクマザラはなかなか格好良い。その他にも、深い場所で貝を掻くときに履く「ゲタ」や湖底にある貝の目などを見るための「潜望鏡」など、生業の様子を道具から見ることができる。漁港の荷揚げ場の佇まいはとても良い。日常と地続きの場所に湖という大きな環境があることを、漁師の方々は一番分かっているんだろうなと思う。漁師から見た湖はどんな感じなんだろうか。アサリの酒蒸しをツマミにビールが飲みたい気分になりました。
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